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八ヶ岳の高山帯におけるシカ被害調査について

Posted by 愛知県勤労者山岳連盟 on 08.2010 山のニュース   0 comments   0 trackback
中部森林管理局では、八ヶ岳の亜高山帯や高山帯におけるニホンジカによる高山植物等への食害が認められることから、シカ被害対策の検討を行うことを目的とした調査を実施しました。

調査結果
シカの生息痕跡や食害
赤岳(2889m)や横岳(2829m)等の急峻な岩稜地帯を除いた調査対象エリア全体で確認され、最も標高の高い地点としては横岳山頂直下(2800m)、阿弥陀岳山頂(2805m)などに及びました。

植生被害の状況
シラビソ林では被害は少なく、黒百合平の湿原、麦草峠周辺等で甚大な被害が確認されました。
ダケカンバ林では下層植生が比較的豊かであり、シカの重要な生息場所となってることから、下層植生としてイネ科草本などが優先し単純化しています。
亜高山帯上部に生育する草本群落ではシシウド、クルマユリ、ヤツタカネアザミ等の大型草本や下層に生育するラン科、キンポウゲ科植物の被害が甚大で、バイケイソウ、キオンなどの不嗜好性植物も食害を受けています。
稜線部に見られる風衝草原や高山荒原などで被害が発生し、ツクモグサ、ヒゲハリスゲ、ミヤマシオガマ等に食害が見られ、コマクサ-タカネスミレ群集ではコマクサ、ヤツガタケキスミレ、ウルップソウ、オンタデなどに食害が見られました。

特に被害の顕著な箇所
シカ被害が顕著な箇所は、麦草峠、天狗岳東面、黒百合平、赤岳鉱泉周辺、ジュウゴ沢、横岳(台座の頭、稜線部、東面のダケカンバ林)、行者小屋~阿弥陀岳の沢、立場川上流部でした。

続き:中部森林管理局(報告書あり:約160頁)
http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/kankyou/100607.html


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